SSブログ

映画11「きいろいぞう」 [映画]

映画「きいろいぞう」を観た。

 西加奈子の同名小説を、本作が初共演となる宮崎あおい&向井理を迎えて映画化した夫婦の愛の物語。背中に大きな鳥のタトゥーのある売れない作家と、犬や花の声が聞こえる不思議な力を持つ女性が結婚。九州の片田舎にやってきた2人にやがて起きる出来事が描かれる。監督は『軽蔑』の廣木隆一。
 妻利愛子(つまりあいこ)=“ツマ”(宮崎あおい)は、幼少の頃過ごした入院生活の中で、『きいろいゾウ』という絵本を大切に読み、日々の慰めにしていた。絵本を通じて自由に旅をする空想をするうちに、ツマは木々や動物たちの声が聴こえるようになる。売れない小説家の無辜歩(むこあゆむ)=“ムコ”(向井理)は、過去に捕らわれていた。彼の背中には、大きな鳥のタトゥーが入っている。ある満月の夜、ツマとムコは出会い、すぐに結婚する。日々を慈しみながら穏やかに生活をする二人。しかし二人はそれぞれ秘密を抱えている。ある日、ムコ宛てに差出人名のない手紙が届く。それはムコがぬぐい去ることができない過去に関係しており、二人の関係が揺らぎ始める……。

 先日、脚本演出を手掛ける友人が舞台の前説で主人公の女性はめんどくさい女なのか否かと言っていた。観終わった後友人たちはめんどくさい女!と言っていたが私は、あまりそんな風に人を思った事がなかった。ただそう言う人なんだと思うだけで、その時の主人公にちょっと共感出来る部分もあったから私自身もめんどくさい女なのかも、と少し自覚した事があった。

 そんな私がこの映画を観終わって思った事は“めんどくさい女”と宮崎あおいちゃん演じるツマをそう思った。向井くん演じるムコさんの側視点で見るようになっていき、最後はムコさんで締められるが、なんか強引にまとめた様な感じもする。
 ツマとムコの日常生活から始まり、少しずつ過去など明かされていくスタイル。ツマが会話する木々や動物たちが良く、大杉漣さんはやっぱり素敵だった。

 なんか素朴な感じで、ツマの自由奔放さが可愛いと思いつつ・・・、結婚にかなりのあるイメージを持っている私としては、無理せず自然体で結婚生活送ればいいのかなぁと思わせてくれる映画でした(笑)
130223+きいろいゾウ.jpg

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

舞台10劇団新感線「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII」 [観劇]

劇団新感線「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII」を大阪へ観に行く。

 歌舞伎作品などで語り継がれている日本を代表する大泥棒・石川五右衛門を主人公に、座付き作家・中島かずきがオリジナルストーリーを書き、座長・いのうえひでのりが演出し、劇団の看板役者・古田新太が主演した「五右衛門ロック」が2008年に上映された。2010年には「薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive」が上演され劇団の代表作とも言えるのが、この“五右衛門ロックシリーズ”

 劇団☆新感線の作品はドラマ性を重視した“いのうえ歌舞伎”とひたすら笑いに特化した“ネタもの”、そして音楽を中心に据えた“音モノ”、この三本柱でジャンル分けされていますが、“五右衛門シリーズ”が属するのは“音モノ”。3作目の今回もこれまで同様に森雪之丞さんが作詞を担当し、テーマ曲を筆頭にたくさんの楽曲をバンドの生演奏にのせて散りばめられ、歌あり、アクションあり、ベタなギャグありの徹底したエンターテインメイント作品。
半神~大阪 010.JPG
=STORY=
 天下に名だたる大泥棒。石川五右衛門(古田新太)は、ひょんなことから若い女盗賊、猫の目お銀(蒼井優)とともに空海が開いた津雲寺にある黄金目玉像という古い仏像を盗むことになる。津雲寺を預かるのは尼僧の春来尼(髙橋由美子)、新任の京都所司代盗賊目付探偵方である明智心九郎(三浦春馬)との丁々廃止の知恵比べのあと、なんとか黄金目玉像を盗み出した五右衛門だったが、よくよく見るとそれは金メッキの鉄像だった。その頃、秀吉(磨赤兒)は腹心の石田三成(粟根まこと)、前田慶次郎(橋本じゅん)らと朝鮮出兵を見送っていた。秀吉らが去った後、慶次郎の前にボロボロのマントを着た謎の南蛮人シャルル・ド・ボスコーニュ(浦井健治)が現れる。彼はかつて五右衛門がヨーロッパに渡って海賊をやっていた時に知り合った、とある小国の王太子だった。五右衛門に会いたいと言うシャルルを幼馴染の慶次郎が会わせると以前、共に戦ったマローネ(高田聖子)がまさに空海の黄金目玉像を狙って日本に渡ってきている事を聞かされ驚く。当の黄金目玉像はお銀が、堺の豪商・蜂ヶ屋善兵衛(村井國夫)に渡していた。そこにはマローネの姿も。実は仏像の底に空海が唐から持ち帰った大量の黄金のありかが、暗号文で示されていたのだ。善兵衛とマローネが用済みとなったお銀を始末しようとすると、現れたのは心九郎。お銀を助けると黄金目玉像も奪い逃げ去っていく。果たして暗号文が示す黄金のありかとは?五右衛門は見事に謎を解き、お宝をゲットすることができるのか?

 また舞台が日本に戻りつつも、前作のマローネやシャルル・アンヌ(天海祐希)は映像での登場でしたが話が絡んでいたのが良かった。今回は音色が強くいつも以上に歌が多く賑やかだったように感じる。

 春馬くんは見事に舞台スターの風格が現れてきた(笑)最初の「地球ゴージャス」では必死に務めていたいた感じがあり、次に観た「地球ゴージャス“怪盗セブン”」ではすっかり舞台に慣れわくわくしながら演じていた。そして今回の劇団新感線では、活き活きと見事に楽しみながら舞台に立っていた。本当に舞台を好きになってくれたんだなぁと嬉しくなる。ダンスや歌もカッコ良くキャラも面白く魅せていた。蒼井優ちゃんは地味に溶け込んでいた。今までに観た事のないイメージを受けたが楽しんでいたように思う。歌も悪くなかったし、仕草が可愛かった。ベテラン村井さんはやはりいい声で歌も素敵だった。麿さんも渋いながらも、五右衛門の身代わりの場面ではお茶目っぷりを発揮してくれた。橋じゅん、聖子さんを始め劇団メンバーの安定感と、やっぱり見せる所は魅せる古田さんの五右衛門の登場!盛り上がる!!

 五右衛門シリーズでもやっぱり、1作目と前作を気に入っていた分、期待も高かったから気持ちがいまいち・・・すっきりとはしなかった。娯楽としては楽しめるのだが、やっぱり芝居重視の“いのうえ歌舞伎”の方が好みだと改めて感じた。
 次のゲキXシネは「シレンとラギ」との事なのでそちらもとても楽しみになった。

オリックス劇場入口・・・旧大阪厚生年金会館(久しぶりに行って迷いました(笑))そしてキレイになってました。
半神~大阪 009.JPG

ロビーには歴代五右衛門シリーズのポスターが飾られていました。
半神~大阪 001.JPG
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。