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映画30『夢売るふたり』 [映画]

「夢売るふたり」
忙しいけど、現実逃避の様に映画を観に行く。

『ディア・ドクター』の西川美和監督が、火事で店を失った夫婦が再出発のために結婚サギを繰り返す姿を描くラブストーリー。松たか子と阿部サダヲが夫婦役で初共演を果たし、タイプも様々な女性たちを騙していく姿が痛快。騙される女性役として、田中麗奈、鈴木砂羽、安藤玉恵、木村多江ら個性派女優が多数共演している。

 東京の片隅にある小料理屋。この店を営むのは、愛嬌たっぷりな人柄に加え、確かな腕を持つ料理人の貫也(阿部サダヲ)と、彼を支えながら店を切り盛りする妻の里子(松たか子)。2人の店は小さいながらも、いつも常連客で賑わっていた。ところが5周年を迎えた日、調理場からの失火が原因で店は全焼。夫婦はすべてを失ってしまう。もう一度やり直せばいいと前向きな里子とは対照的に、やる気を無くした貫也は働きもせず酒に溺れる日々。そんなある日、貫也は駅のホームで店の常連客だった玲子(鈴木砂羽)に再会する。酔っ払った勢いに任せて、玲子と一夜を共にした貫也。翌朝、浮気はすぐに里子にバレてしまうが、里子はその出来事をキッカケに、夫を女たちの心の隙間に忍び込ませて金を騙し取る結婚詐欺を思いつく。自分たちの店を持つという夢を目指し、夫婦は共謀して次々と女たちを騙し始める。実家暮らしで結婚願望を持つOLの咲月(田中麗奈)、男運が悪い風俗嬢の紀代(安藤玉恵)、孤独なウエイトリフティング選手のひとみ(江原由夏)、幼い息子を抱えたシングルマザーの滝子(木村多江)……。計画は順調に進み、徐々に金は貯まっていく。しかし、嘘の繰り返しはやがて、女たちとの間に、そして夫婦の間にさえも、さざ波を立て始めていく……。

 最後のひねり・・演出に評定がある監督さんなので、どうなるか展開が楽しみだった。
阿部君と松さんの夫婦の関係・・というか、人の心理、環境によってどんどん変化してく。すごくリアルだった。ある種生々しい。松さんの夫をささえる健気な妻から、ちょっと壊れて行くさま、そして今度は夫である阿部君がすれ違って壊れて行く。
 前回の「ディア・ドクター」に出演した鶴瓶師匠もいいキャラでした。鈴木砂羽ちゃんもいい。そしてここにも香川照之さんが出てた!今回は少しだったけど映画出すぎって程、どの映画にも出演している(笑)

 全体的にはちょっと暗めの映画だが、人の本性が垣間見れる映画でした。

121012 夢売るふたり.jpg

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cs

西川美和監督の描く人の姿って、すごく微妙なところで本当なら直視したくない行動だったりを妙にリアルに見せられるので、決して観ていて心地よくはないんですよね。でも、つい惹きこまれてしまうあぶない魅力があります。ちょこっとしか出ない配役も楽しませてもらったんですが、あの重量挙げの子のエピソードがやっぱり印象深くてすごく残ってます。それにしても、主演の二人はほんとどちらも巧くて絶妙でしたね。
by cs (2013-01-03 14:21) 

みっちゃん

csさま!
 本当にリアルな映画ですよね。起ったエピソードを気軽に面白がっていても、考えさせられる現実を見せられる。今後の監督作品もやっぱり期待しちゃいます。
by みっちゃん (2013-01-04 00:56) 

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