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観劇キャラメルボックス「キャロリング」 [観劇]

演劇集団キャラメルボックスのクリスマスツアー『キャロリング』を神戸まで観に行く。

 演劇集団キャラメルボックスの2012年を締め括るクリスマスツアー『キャロリング』が、11月18日に兵庫・新神戸オリエンタル劇場で幕を開けた。『阪急電車』や『図書館戦争』などでも知られる作家・有川浩とのコラボレーション企画の本作。キャラメルボックスでの上演を前提とし、脚本・演出の成井豊と有川が共同で考えた原案をもとに、有川が原作小説を提供するという新たな試み。

 舞台はクリスマス一色に染まった東京。12月25日に倒産することが決まった子供服メーカーの社員・大和俊介(阿部丈二)と折原柊子(前田綾)は、惹かれ合いながらも結婚に対する意識のすれ違いから、距離を置いてしまう。そんな中、会社が運営する学童でひとり母の帰りを待つ少年・田所航平(林貴子)に関わっていくうちに、ある事件に巻き込まれ……。

心に深い傷を抱え、ときに冷ややかな感情を表す主人公の大和。そして、不仲の両親に心を痛め、感情を爆発させる航平。登場するのはどこかしらに孤独を感じさせる人たちばかりだ。“クリスマス”や“子供服”で想像される温かなイメージとは裏腹に、舞台上には常にピリピリとした空気が流れる。しかし、シリアスな場面でも笑いを挟み込むキャラメルらしさももちろん忘れない。緩急つけたストーリー展開が観客の心を揺さぶり、笑いと涙を誘うのだ。真っ直ぐな子供の心に触れた大人たちの変化や、不器用にしか生きられない人間たちの、根底に流れるそれぞれの優しさを感じ取ることができる。

大和役の阿部は、一見爽やかな好青年だが、その奥にはしっかりと闇を滲ませて演じ、ゾクッとさせる瞬間がある。航平を演じる林は、ストレートな感情表現とキラキラした目で12歳の子供を好演。大人の心を動かす、胸に迫るフレーズを投げかける。ほか若手を中心とした面々に、航平の父親・祐二を演じる大内厚雄や、祐二が務める整骨院の院長・坂本冬美を演じる岡田さつき、子供服の会社社長・大森美紀子らベテラン俳優陣が落ち着いた存在感で舞台の空気を締めている。

自分が抱える不幸や過去を理由にして前へ進めない人たちの背中を、そっと押してくれるこの物語。緊迫した空気が解放される瞬間は心地よく、最後は思わず笑みがこぼれる。(記事抜粋)

 いつも以上にほっこりとさせてくれる作品でした。2列目で芝居を観る事が出来て、役者の熱い演技を目の当たりする事も出来ました。今回は少年役の林貴子ちゃんが、見事熱演で凄く印象的でした。主人公の阿部君も安定感もありつつ心境の表現が深くもあり、ヒロインの中村綾ちゃんもいつもほどのちゃきちゃき感のキャラではないが、心が広く深い女性を演じて魅力的でした。周りを固めるベテラン勢ももちろんの事、主人公たちを追い込む畑中君率いる若手チームもキャラそれぞれに芯があり憎めない人達でした。
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登場人物みんながそれぞれキャラが立っていて素敵でした。
 クリスマス前に心温まるいい作品でした。
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