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舞台36『カッコーの巣の上で』 [観劇]

舞台『カッコーの巣の上で』

ジャック・ニコルソン主演の傑作映画「カッコーの巣の上で」の舞台版が、小栗旬を主演に迎えて今夏上演される。

原作は、ケン・キージーのベストセラー小説を、名匠ミロス・フォアマン監督が映画化したもの。精神異常を装って刑務所での強制労働を逃れた男が、患者の人間性までを統制しようとする病院から自由を勝ちとろうと試みる姿を描いた人間ドラマだ。アカデミー賞では、作品賞など主要5部門に輝き、アメリカン・ニューシネマの代表作の一つとして知られている。

演出を手掛けるのは、11年の舞台『時計じかけのオレンジ』でも小栗とタッグを組んだ河原雅彦。前作に続き、小栗×河原の顔合わせが、70年代名作映画の舞台化に挑戦する。

=STORY=
刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を装ってオレゴン州立精神病院に入った
ランドル・マクマーフィーは、そこで行われている管理体制に反発を感じる。
彼は絶対権力を誇るラチェッド婦長と対立しながら、入院患者たちの中に
生きる気力を与えていく。そこには、デール・ハーディングを中心に
患者たちが無気力に収監されていた。精神病というだけで、患者の人間性までを
統制しようとする病院から自由を勝ち取ろうとするマクマーフィーは、
ネイティブアメリカンでしゃべれないふりをしていたチーフを誘って
脱走を試みようとするが、チーフはその勇気がないといったん断る。

あるクリスマスの夜、女たちを病院に連れ込み可愛がっていたビリーを誘い
どんちゃん騒ぎをしていたマクマーフィーだったが、
乱痴気騒ぎをしていたことを婦長に知られてしまう。ラチェッドから激しく
糾弾されショックを受けたビリーは自殺する。激こうしたマクマーフィーは、
ラチェッドを絞殺しようとし、隔離病棟へ入れられる。戻ってきたマクマーフィーは、
ロボトミー治療によって廃人になっていた。それを見たチーフは彼を窒息死させ、
「持ち上げた者には奇跡が起きる」とマクマーフィーが言った
配電盤を持ち上げて窓を破り、精神病院を脱走していく。

60年代の精神病院を舞台に、体制の中で抗う男の姿を通して
人間の尊厳と社会の不条理を問うK・キージーのベストセラーを舞台化した作品。

 「時計じかけのオレンジ」に引き続き観る事になるが、こちらもちょっとハードなイメージ。小栗君も会見で言っていたように小栗くん演じるマクマーフィは『~オレンジ』では、主人公のアレックスの前に現れる人たちが、何かを彼に与えていくという物語でしたが、今回は逆に、マクマーフィがいろいろなものをみんなに与えていく」と語っていた様に小栗君がどんどん話を展開していくのだが、それに反して、病院仲間のビリー演じる大東駿介くんが、金髪で顔立ちさわやかでカッコ良くて最初小栗君かと思った。おっとり気弱なビリーを見事に演じていたし、武田真治くんはちょっと年配な紳士の役どころだし、他に福田転球さん、 吉田メタルさん、そして最初気付かなかったが、山内圭哉くんも出演していて、いつもとは違ったおとなしいキャラで魅せてくれた。そして吉田鋼太郎さん、悪役だったり怖いイメージがあったが、お茶目な役どころで和ませてくれた。
人間の尊厳という考えさせられる内容ではあったが、小栗君の台詞の量、役者として舞台では堂々たる以前にもました魅力を見せてくれた。そして最後には切なさをもあるが、チーフが脱走する事でほのかだが、救われるきがした。色々と考えさせられる舞台でした。今度は分かりやすくカッコ良さ全面に押し出された作品が観たいと思った舞台でした。
140731カッコーの巣の上.jpg

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