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舞台46キャラメルボックス2013サマーツアー・プレミアム [観劇]

キャラメルボックス2013サマーツアー・プレミアム
『ずっと二人で歩いてきた ~もうひとつの雨のものがたり~』

★雨の5年後を描いた、成井豊単独新作★
演劇集団キャラメルボックス『雨と夢のあとに』。そのスピンオフ作品にあたる『ずっと二人で歩いてきた~もうひとつの雨のものがたり~』。本作は柳美里原作の『雨と~』の主人公・雨の5年後が描かれており、成井豊の新作書き下ろしとなる。

=STORY=
大学入学のために上京し、アパートでひとり暮らしを始めた18歳の桜井雨。隣には栗原雅俊という大学院生が住んでおり、彼の部屋からは懐かしいウッドベースの音が聴こえてくる。ある日、アパートの前で倒れている雅俊を発見した雨。彼を部屋まで運び込んだ雨の前には、かつて死んだ父が弾いていたのと同じようなウッドベースが。雨は雅俊にウッドベースを弾いて欲しいと頼むが、彼はそれを頑なに拒み…。

『雨と~』が父と娘の物語だとすれば、『ずっと~』は兄・優作と弟・雅俊の物語。しかし親を失い、兄弟だけで生きていこうとしたふたりの間には恐らく、普通の家族以上の絆が存在したのだろう。非常に強い兄弟愛で結ばれてはいるものの、それは父が娘をすっぽりと包み込むような愛情ではない。兄が弟を、弟が兄を支えるという、非常に危ういバランスの上で成り立った愛情だ。だからこそ優作の死によってそのバランスが崩れた時、雅俊の心にはぽっかりと大きな穴が開いてしまったのである。

本作の雨の役割は、そんな雅俊の心の穴を埋めること。大切な人を亡くしたという共通点と、彼女自身の優しさ。そして雅俊に対するほのかな恋心が、雅俊に、さらには優作に対してもひと筋の光となっていく。ここで感じるのは、5年前の父の死を乗り越え、雨が大きく成長を遂げたということ。そしてその間、いかに多くの人に愛されて育ってきたかということ。もちろん本作だけでも十分に楽しめる作品であり、雨は非常に魅力的なキャラクターである。だが『雨と~』を観るとそういった発見があり、より面白い。
雨役に抜擢されたのは入団4年目の原田樹里。若手らしい真っすぐな演技が、雨というキャラクターにピタリ合う。雅俊を演じる多田直人は抜群の安定感を発揮。また筒井俊作、坂口理恵が笑いを誘う。そして優作を演じたのは、ゲストの加治将樹。一見粗野だが、実は繊細で弟思いの兄を好演した。(ぴあ記事抜粋)
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 この作品が見たくて、東京に出向いた。名古屋では公開されなかったから・・・でも大阪で公演決まってちょっとショックだったが、「東京の方がちゃんとあった寸法でのセットだ」と聞いたし、東京の友達にも会えたので楽しい旅となった。

 雨中心のストーリーかと思えば、そこに隣人の兄弟が絡んだストーリーが中心で、雨が経験した事などが伏線として盛り込まれて面白かった。キャラメルらしいファンタジーだし、「雨と夢~」の親子愛に対し、「ずっと~」は兄弟愛の物語だった。
雨演じる樹里ちゃんも似合っていたし、多田くんは相変わらず複雑な役を繊細に演じていた。幼馴染のほっくん演じる筒井くんは、明るい雰囲気がいいが体系の違いに、カーテンコール挨拶でおおいに受けていた。坂口さんは少ないメンバーのお母さん?!姉御的存在が判明した裏話もあり、役者も芝居も盛り上げてた。ゲスト出演の加治くんは、TVドラマで見かけたりして、名古屋地方制作のドラマにも出ていた。TVで見るキャラとは違い、今回はワイルドな弟思いの兄が似合っていてカッコ良かった。
「雨と夢~」を観てから「ずっと~」を観るという、時間経過に伴った作品順で見たかったので、より深く楽しく観る事が出来たし、やっぱりホロりとさせられたいい舞台でした。
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いつもの様に、みき丸君が居たり、ブタ展開催(サポーターズ・クラブの会報紙「ハテナ気象台」100号を記念した「ブタ展」)も楽しむ事が出来た。
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