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舞台44 キャラメルボックス『無伴奏ソナタ』 [観劇]

以前にキャラメルボックス『無伴奏ソナタ』を観る。

 アーリータイムスは、キャラメルボックスの初期の作品にもう一度取り組んでみようという企画。今回は、1987年に上演した『北風のうしろの国』のもとになった小説、オースン・スコット・カードの『無伴奏ソナタ』を舞台化します。カードは、『エンダーのゲーム』や『死者の代弁者』などで有名な、現代のアメリカを代表するSF作家。『無伴奏ソナタ』は文庫本でわずか30ページの短編ですが、感涙まちがいなしの傑作です。アーリータイムスの目的は、温故知新。私たちは新たな未来に立ち向かうために、24年前に出会った小説に再び挑戦します。今度こそ、傑作にするぞ!

=STORY=
 すべての人間の職業が、幼児期のテストで決定される時代。クリスチャン・ハラルドスンは生後6ヶ月のテストでリズムと音感に優れた才能を示し、2歳のテストで音楽の神童と認定された。そして、7歳の時、両親と別れて、森の中の一軒家に移り住む。そこで自分の音楽を作り、演奏すること。それが彼に与えられた仕事だった。彼は「メイカー」となったのだ、メイカーは既成の音楽を聞くことも、他人と接することも、禁じられていた。ところが、彼が30歳になったある日、見知らぬ男が森の中から現れた。男はクリスチャンにレコーダーを差し出して、言った。 「これを聴いてくれ。バッハの音楽だ……」

 初演の時に気になって東京まで観に行った作品。今回名古屋で再演してくれたので、やっぱり見たくて名鉄ホールに訪れる。
初演とメンバー変わらず、クオリティーも高く、でもやっぱりちょっぴり切ない話で・・・。
子供の頃に才能(能力)分けを診断されるというの発想も面白く、自分だったら何になっていたのだろうと。「メイカー」「リスナー」「ウォッチャー」など職業のネーミングもなるほどの上手さ!
主人公クリスチャンが家族と引き離され、小さい子供時分からだから、それが当たり前の環境で育つのだが、親としては我が子手放す苦しさなど見てて切ないし、クリスチャンが外の世界を知って禁を犯し、「メイカー」職を解かれても、音楽への接触は止められず、音楽に携わる。しかし罰を受けいずれは、指を切断されてしまう。そんなクリスチャンだが心は誰にも制約することは出来ず自由だった。

 見ててクリスチャン!どうか幸せになってとその純粋さに願うばかり。クリスチャン演じる多田君Fanとして余計に応援に熱が入ってしまう!表現豊かで繊細で本当に素敵なクリスチャンだった。ウォッチャー役の客演石橋徹郎さんも渋く素敵でした。すべてのキャストが最高の舞台を創る目標の為にチームワーク良く創り上げた最高の作品でした。
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