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28・29 シネマ歌舞伎 [映画]

シネマ歌舞伎 「女殺油地獄」 「天守物語」連続して観た。

「女殺油地獄」
 2009年6月に行なわれた歌舞伎座さよなら公演の1つで、1709年に近松門左衛門が書き下ろした名作「女殺油地獄」をHD高性能カメラで撮影し、デジタル上映する。大阪を舞台に油屋の放蕩息子の孤独と狂気を片岡仁左衛門が演じる。借金に追い詰められた与兵衛が衝動的にお吉を殺す大立廻りが見どころ。

=STORY=
 大阪天満の油屋河内屋の息子・与兵衛(片岡仁左衛門)は、店の有り金を持出しては馴染の芸妓小菊(片岡秀太郎)に入れあげている。金に困った与兵衛は、父・徳兵衛(中村歌六)に金策を断られるや逆上して家族に暴力を振るう。見かねた母・おさわ(片岡秀太郎)が勘当を迫ると自棄を起こして家を飛び出すが、借金の返済が迫り、途方に暮れる。一方、徳兵衛とおさわは同業の豊嶋屋七左衛門(中村梅玉)の女房・お吉(片岡孝太郎)を訪ね、与兵衛を家に帰るよう諭してくれと涙ながらに頼み、銭を預けて帰って行った。このやりとりを物陰で密かに聞いていた与兵衛は、その親心に涙を流し、銭を受け取る。しかし借金額には程遠い為、お吉に借金を申し出るのだが、断固として拒絶されてしまう……。

 タイトルは聞いた事があったが初めて作品を知る事が出来た。そしてラストの大一番と言うか見せ場の油!あれ本当に油なんだと思う。すごくテカってたし、でも歌舞伎だから笑っちゃいないコントの様に見えた(笑)本当に滑りがリアルだし、見事な転びっぷりだった。でも見せ場の決めとかやっぱりカッコいい!

「天守物語」
 泉鏡花の戯曲で、映画やオペラにもなった人気作を坂東玉三郎の演出・主演で歌舞伎として上演。その映像をHD高性能カメラで収め、劇場で上映する<シネマ歌舞伎>の第15作。白鷺城(姫路城)の天守閣に潜む異形の者たちと、人間の恋が幻想的に描かれる。異形の者と恋に落ちる鷹匠に扮するのは市川海老蔵。

=STORY=
 白鷺城の最上階には、異形の者たちが住んでいた。その異界の主・天守夫人の富姫(坂東玉三郎)が侍女たちと語り合っていると、富姫を姉と慕う亀姫(中村勘太郎)が現れ、宴を始める。その夜、藩主播磨守の鷹を逃した罪で切腹しなくてはならなくなった鷹匠の姫川図書之助(市川海老蔵)は、鷹を追って天守閣最上階に向かえば命を救うと言われ、天守の様子をうかがいに来る。富姫は二度と来るなと図書之助を戒める。図書之助は立ち去るが、手燭の灯りを消してしまい、火を乞いに再び最上階へと戻る。富姫は最上階に来た証に、藩主秘蔵の兜を図書之助に与える。しかし、この兜のせいで図書之助は賊と疑われて、追われて最上階へ戻ってくる。いつの間にか図書之助に心奪われていた富姫は、喜んで彼を匿う。しかし、異界の人々の象徴である獅子頭の目を、追っ手に傷つけられる。すると2人は光を失ってしまうが……。

天守物語はグロイという印象!歌舞伎でもそんな作品もあるんだなぁと、「女殺油地獄」でもそうだが、新たな歌舞伎を知った。そしてやっぱり海老蔵くん好きかも!個性的でパワフルな人だしやっぱり魅力があると思う!ついつい気になっちゃうし、姫に惚れる若者役、カッコ良かった。そしてさすがの坂東玉三郎さん!綺麗で妖艶な女性だった!それに亀姫役、中村勘太郎くんの女形も初めて見た。今回はOPで坂東玉三郎さんの解説というかトークがあり、そこからシネマ歌舞伎の上映っていうのも初めてだった。
 両作品をみて歌舞伎も色々とあるのだなぁとつくづく奥が深い伝統芸能を感じる事が出来た。そして月イチ歌舞伎を楽しみにしているご婦人がたの多さもなんだか嬉しかった。
140706 シネマ歌舞伎.jpg
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