SSブログ

舞台17 「三月大歌舞伎」千秋楽 [観劇]

 少し前の事だが、「三月大歌舞伎」を御園座に観に行く。それも千秋楽日に。
2013.3月行楽 001.JPG

仕事の関係で午後四時からの開演には間に合わず、香川さん事、市川中車さんの「ぢいさんばあさん」の演目は観る事が出来なかったが、四代目 市川猿之助、九代目 市川中車 襲名披露 口上 から観る事が出来た。

そして「義経千本桜 川連法眼館の場」 通称「四の切」もしっかり観る事が出来た。

この演目は壇ノ浦の合戦後、兄頼朝から謀反の疑いを掛けられた義経を見方し匿う川連法眼の館に義経が感謝しに来る。そこへ佐藤四郎兵衛忠信が来たと告げられ、挨拶もそこそこ静御前の安否を尋ねる。義経を慕い後を追う静御前の危難から救ったのが佐藤四郎兵衛忠信。その褒美として着用の鎧と源九郎の名前を与えた上、初音の鼓を形見として渡した静御前の身柄を忠信に託していたのだ。ところが、そのような覚えはないと応えた忠信。
義経と再会を果たした静御前はそばに控える忠信が道中を共にした忠信と思っていたが同道した忠信ではないと聞き、共にやって来た忠信と着衣や雰囲気が違う事に気づき、更にこれまでの道中、忠信とはぐれることがあった折、義経から預かった初音の鼓を打ち鳴らすと、忠信が必ず姿を現したことを思い出す。
静御前が初音の鼓を打ち鳴らすとその音に誘われるように忠信が姿を現し、静御前の打つ鼓の音色をに聞き入る。そんな忠信に正体を白状するように問い詰めると身の上を語り出す。
桓武天皇の時代、宮中の大儀式が執り行われる際、千年の寿命を保つ雌雄の狐が狩り出され、その生き皮を使用して、初音の鼓が作られその狩り出された夫婦の狐の子であったのだ。自らの素性を語った忠信は狐の姿へと変わる。両親を恋い慕い鼓に付き従っていたのだが、これ以上迷惑がかかると姿を消すのだが、義経、静御前はその思いに涙し、再び、源九郎狐が姿を現すと、初音の鼓を与えると告げる義経。喜びに打ち震えながら鼓を受け取ると、お礼とばかりに通力をを用いて夜討ちをかけようとする悪僧たちを翻弄する。そして義経と静御前に暇を告げると初音の鼓を携え、住み慣れた古巣を目指して飛び去って行くのであった。

なんと言っても猿之助さんの見事な動き、忠信から九郎狐への早変え!狐になった時の人間とは思わせない雰囲気など素晴らしかった。鼓を貰い受け、喜ぶ姿はとても可愛く、飛び跳ねるシーンは見事なジャンプを魅せてくれた。特に印象的なのは、階段や欄間からの飛び出し!そして宙吊り!

口上の時に最後の台詞が「おさらば~」と言ってから飛ぶため、今日は御園座最後との思いも込めて・・・と言っていたのも良かった。

宙吊りでは、そんなに動いていいの?!と言うほど空中で揺れていて驚いた。でもその表情がすごく良く2階席に座っていた私の方にちょうど向かってきてくれる感じでさらに桜吹雪が舞うという素敵なラストでした。
2013.3月行楽 008.JPG
2013.3月行楽 019.JPG
カーテンコールでは、猿之助さんの計らいで社長や御園座のスタッフさんも舞台に出られ、社長のご挨拶と三本締めでお開きとなった。
2013.3月行楽 017.JPG
会場を後にすると、TV局などが撮影に来ていた。これで最後と思うとやっぱり寂しく感じる昔からのなじみの施設。復活を楽しみにしたい。
2013.3月行楽 004.JPG
 
そして千秋楽後日、口上の時に宣伝していた、同時期に三越にて猿之助展が開催されていた。
130328_2351~01.jpg
初代猿之助~の歴史や舞台写真、衣装展示。そして猿之助の軌跡映像が45分上演されていた。それには、染五郎くんなどインタビューや、今回の四の切の解説や舞台裏なども見る事が出来て、さらに今回の舞台の良さを噛み締める事が出来た。
130328_1635~01.jpg

残念な訃報もあったが本当に歌舞伎も若手というか、海老蔵・勘九郎・七之助・染五郎・獅童・中車などそれぞれが大活躍して盛り上がっていて面白い!これからも楽しんで行きたい。

福山雅治さんからの贈り幕
2013.3月行楽 015.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。