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観劇「悼む人」 [観劇]

少し前の話。

「悼む人」を中日劇場で観劇する。

原作は天童荒太が7年の歳月を費やし書き上げた小説「悼む人」。全国を放浪し「死者を悼む旅を続ける主人公」を巡って、「旅に随伴するかつて夫を殺した女」、「人間不信の雑誌記者」、「末期癌の母」、「子供を身ごもる妹」らのドラマを描いたこの作品。善と悪、生と死が交錯する至高の愛の物語として、2009年第140回直木賞を受賞するなど大きな話題となりました。

今回、かねてより「悼む人」にラブコールを送っていた堤幸彦の演出により初の舞台化が決定。脚本をつとめるのは、数多くの映画をはじめ、 NHK連続テレビ小説(「てるてる家族」)やNHK大河ドラマ(「風林火山」)などを手がける大森寿美男。主演は、本作で2本目の舞台となる向井理。共演には、小西真奈美、手塚とおる、真野恵里菜、伊藤蘭の4名。今回の舞台化では、登場人物を、主人公である”悼む人”静人、悼みの旅に随伴する女、雑誌記者、静人の母、そして妹、以上の5人に絞り、各自のモノローグを多様した芝居と、印象的なイメージ写真と映像を交えて物語を構成し、心に突き刺さるようなそぎ落とした脚本と、スタイリッシュな写真で、「悼む人」の世界を再構築致します。

 「この人は誰に愛され、
  誰を愛していたでしょう。
  どんなことで 感謝されたのでしょうか。」

人が亡くなった場所を巡り、その死を悼む男、坂築静人。
彼はなぜ、あらゆる死者を悼む旅を続けるのか。

静人に関心を抱き、その裏を暴こうとする雑誌記者・蒔野抗太郎。
悼みの旅に随伴する、かつて夫を殺した女・奈儀倖世。
癌に冒されながら、静人の帰りを待つ母・巡子、
そして新たな生命を授かった、静人の妹・美汐。

彼らの思いは絡み合い、 静人の悼みへとつながっていく――。
生と死、愛・・・そして罪と赦しの物語。


 名古屋の千秋楽を見た。日曜日の千秋楽と言う事もあり、多くの女性客が多かった(笑)
舞台はシンプルで、場面ごとに吊りものとスライド、ソファーなどを出したりしていた。最初は手塚君がそこに人がいるような演技で魅せてくれた。蘭さんも出だしから面白キャラでしたが、病気と闘う素敵な母親でした。最後の方は手塚くんと蘭さんのシーンはちょっぴりユーモラスさもあり和ましてもらった。妹役の子は見た事あるなぁ・・と思っていて後から知ったのだが、堤監督作品「SPEC」のサトリちゃんだった!あのキャラは可愛かった。そして今回何より、やっぱり見事だ!と思ったのは小西真奈美ちゃん。恋人との回想シーンを多少声の加工がしてあると思うが、声色を変えて演じ魅せてくれた。向井君はホントにナチュラルな感じが役にもあっていた。役者が客席を歩いてくれるのだが、向井くんが近くの通路通った時は周りの女性客がただのFANになってて、観ているこっちはちょっと興醒めしてしまった。でもFANの気持ちもわからないでもないけどね(笑)近くで見れて良かったし、カッコ良かったです。
 
 堤監督らしい演出で重みのある作品でした。
121111+悼む人.jpg
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